OPムービーの作り方<6> 対比を効果的に使う

2章でもぜんざいを甘くするための砂糖と塩のお話をしましたが、それ関連です(´ヮ`

見ている人をハッとさせるような演出に必須のテクニック。感情度が最低状態から最高状態へ一気に持って行きます。例えばこんな感じです↓

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フェアチャイルドのムービーのサビ直前からサビ直後のカットです(宣伝っ(´¬`*

間奏が終わる直前にオケヒット(ジャン!という音色)が鳴って一気に静かになるタイミングで、真っ黒な画面に小さなテキストだけの静止画像を入れます。そしてサビに入った瞬間に画面を白(光の中)くして、その後アップのカモメから急速にズームアウト、逆光の鮮やかな青空が広がる画面へ移ります。

ポイントは、サビの盛り上がりに合わせた鮮やかな青空をよりいっそう際立たせるために、サビ前はセピア調の暗めの画面で引き付けておいて、さらに真っ暗な画面を直前に入れていることです。鮮やかさや眩しさをより引き立たせるために、それ以前に暗い画面を入れておく。明と暗・静と動・大と小の対比は、映画や漫画の中でも良く見かける手法です。

(画像の著作権はALcotさんにありますので転載禁止ですっ)
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# by hatsuyuki0422 | 2007-10-17 06:00 | OPムービーの作り方

OPムービーの作り方<5> 音楽を感じ取ろう

映像の感情度については前章でお話しましたが、じゃあ曲の感情度は何で決まるんでしょう?これまたちょっと音楽知識が必要なのです(´ヮ`;

  • ダイナミクス
    曲全体の音量変化です。メゾピアノとかフォルテッシモとかクレッシェンドとか、あれです。静かな曲調には静かな(感情度の低い)シーン、盛り上がりの曲調では派手な(感情度の高い)シーンをシンクロさせます。

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  • コード
    和音のこと。音楽やってないと難しいですよね(TヮT

    ・メジャー:明るい感じ
    ・マイナー:暗い感じ
    ・セブンス:より一層明るい感じ

    が基本なのですが、でも結局フィーリングです。きっと何とかなりますっ・・・!
    (マイナーコードでも感情度高かったりするので、一概に感情度とは結び付けられません;)

    他にもテンポや音色、メロディーラインに歌詞などなど、音楽における感情度を司っている要素はたくさんあると思うのですが、これらは一概には説明出来ない気がします(TヮT

    曲における感情度の抑揚は作詞/作曲者、ボーカルさんがシナリオを組み立ててくれています。映像を付けるにあたっては、それを感じ取ることが大切です。その曲のその部分を聴いているときの、気持ち、フィーリングを大事にしましょう。
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  • # by hatsuyuki0422 | 2007-10-17 05:00 | OPムービーの作り方

    OPムービーの作り方<4> 感情度について

    さてさて、音楽と映像をシンクロさせるために大事な要素、そのひとつは「タイミング」。そしてもうひとつが「感情度」です。感情度って何だ?えーと、わたしが今考えました(´ヮ`; 簡単に言っちゃえば、その映像を見ている人の心の中の「盛り上がりと盛り下がり」です。心の抑揚は、見ている人を心地よくさせます。

    一般的なJ-POPは「イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ」といった起承転結パターンを大きな波として、細かく抑揚がついています。これに映像の「感情度」をシンクロさせることで、見ている人の感情を大きくコントロールすることが出来るのです。


    感情度 : 低い← →高い
  • キャラの表情 : 平静・落ち着き | 微笑み・嬉しい | 切ない・哀しい | 笑い | 怒り・泣き

    例えばこんな感じ。なんとなく分かりますよね?笑顔を見ているとこっちもなんだか楽しくなってきちゃいます。他にもいっぱいあります↓

    感情度 : 低い← →高い
  • 明度 : 黒 | 暗い | 明るい | 白

    暗い曲調の部分では暗い画面を、明るい曲調の部分では明るい画面を・・・!

    また画面のフェードイン・フェードアウトにおいて、白・黒どちらの色から入るか?どちらの色に抜けるか?も良く使います。白と黒は一番刺激の強い対比です。(この2色を点滅させるとてんかん起こしちゃったりします)

    感情度 : 低い← →高い
  • 彩度 : 無彩色 | 地味 | 鮮やか

    明度と同じように使えます。
    あと、白に抜けるときに同時に鮮やかさを増すと印象が強まって、おまけに眩い光に溶けるような表現になるので、デモムービー等では定番の演出です(笑。

    感情度 : 低い← →高い
  • 時間(空など) : 夜 | 朝 | 昼 | 夕方

    曲調に合わせて時間変化を持たせる事も、良く使う表現手法ですネ(´ヮ`

    感情度 : 低い← →高い
  • カメラ:ロング(広角・カメラ離れる)| アップ(望遠・カメラ寄る)

    画面における対象の大きさです。カメラが寄っているか離れているか。
    (話は逸れますが、漫画でも映像でも、慣れないうちは気を抜くとすぐにアップだらけの画面になってしまうので注意が必要!ゲームの静止画ムービーでは全身が使いにくいのでロングが難しいです、大抵風景シーンを使うことでお茶濁し(´ヮ`;

    また画面切替だけでなく、ズームを使ってアニメーションすることで
    ・ロングからアップへ(ズームイン):感情の高まり、何かが起こる予感・期待感
    ・アップからロングへ(ズームアウト):感情のクールダウン、落ち着きを取り戻す
    を表現することができます。

    感情度 : 低い← →高い
  • 速度:停止 | 遅い | 速い

    画面の中で動いているものの速さです。対象のスピードだったり、カメラのスピードだったり。

    これらの要素を上手く組み合わせて音楽と合わせることで、より感情度を大きく動かすことができます。具体的な例がないとわかりづらそう;今回は文字ばっかりで眠くなってきますネ・・・スミマセン(=ω=
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  • # by hatsuyuki0422 | 2007-10-17 04:00 | OPムービーの作り方

    OPムービーの作り方<3> 音楽と合わせる

    わたしがムービー作りで一番大事にしているコトは、見ている人が心地よくなってくれるように、音楽と映像をシンクロさせることです。

    わたしの手法は、基本的には曲に合わせて絵を切り替えているだけなので、いたって単純(´ヮ`; 派手で複雑な見栄えのするエフェクトは不得意なので、上手い人には全然敵わないですけど、曲とのシンクロだけは誰にも負けないぞ・・・!という意気込みで作っています(負け惜しみ!?

    映像がすごくてもサウンドがすごくても、それぞれバラバラじゃ感動は薄まってしまいますよね。新海誠さんの作品が何であそこまでスゴイと感じるのかって、もちろん絵的な綺麗さもありますが、やっぱり映像と音楽のシンクロが素晴らしいからだと思うんです。

    映像と音楽と合わせるために一番重要な要素は、何はともあれ画面を切り替える「タイミング」です。場面転換を曲のテンポに合わせるのです。ちょっとだけ音楽知識が必要ですけど、勉強しましょうっ!

  • 小節の始め・クラッシュシンバル
    1234と音楽に合わせてリズムを取る1の部分。ここで変えなきゃ何処で変える!って部分です。特にAメロ・Bメロ・サビといった場面転換後の最初には必ずと言っていいほどクラッシュシンバルが入ります。ここは色んな演出を絡めてシーンが切り替わったことを主張すべきポイントです。

  • 4分
    1234のそれぞれのタイミングが4分です。↑以外で画面を切り替えるには一番安定したタイミングです。

  • メロディー
    サビなどの印象的なメロディーでは、リズムではなくメロディー重視で切り替えてみましょう。アニメEVAのサビとかが有名(´¬`

  • ベル系パッドやブラスやオケヒット、ドラムフィルのタムなどの「魅せる音」「アタック音」
    いわゆるオカズ的な音。編曲者の気持ちになって、魅せる音を見つけ出してそれに合わせるのもとても有効です。

    タイミングはちょっとでもずれると見ている人は違和感を感じてしまいます。クロスフェードで柔らかく切り替える部分は良いのですが・・・。AfterEffectsでも音声ファイルの波形は見えますが、やはり不便です。AuditionやGoldWaveなどの波形編集ソフトを使って再生しながら1コマ単位でビシッとタイミングを決めましょう(´ヮ`*

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  • # by hatsuyuki0422 | 2007-10-17 03:00 | OPムービーの作り方

    OPムービーの作り方<2> 起承転結は大事

    別にムービーに限らず、「ストーリー」は全ての「作品」と呼ばれるものにおいてすごく大事な要素ですよね。代表的なJ-POPの曲(ギャルゲーOPしかり!)は、基本的に次のような形式を取っています。

    イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
    (上記構成+サビが一番最初に入るパターンも多いですっ)

    このような「起承転結」の場面展開になっていることを踏まえて、映像もそれに沿った流れでお話を考えます。イントロやAメロは始まりの雰囲気を大事に、Bメロは場面を大きく転換してサビへの期待感を持たせ、サビは一番の見せ場なので出しうる力の限りを使って盛り上げます。

    印象に残る良い曲は場面展開がしっかりしていてストーリーの抑揚がついており、また歌詞も曲の展開に沿った内容になっています。だから映像は基本的に曲に合わせるだけで、その曲をより盛り上げることが出来ると思います(´ヮ`

    (逆に、ラップや全編に渡るハードロックの曲とかを渡されると、わたしはどうムービーを組めばいいか分からなくなりそうです(TヮT

    そして映像の展開を考えるにあたって大事なのが「主題」と「見せ場」です。

    え?最初から最後まで全部が見せ場?それはストーリーの作り方が多分間違ってますよっ(´ヮ`;ぜんざいを甘くするには塩を入れるのは有名な話ですよね。ツンデレは普段ツンツンしてるからたまにデレたときに萌えるんです!無口で無表情な子はたまにほんの一瞬笑顔を見せるから可愛いんです!

    というわけで、ここは見せ場だ!というシーンを生かすには、何気ないシーン(意味の無いシーンではありません)もすごく大事なんです。抑揚とバランスを忘れずにっ!

    (特に静止画ムービーはアニメなどと違い、使える演出が限られておりマンネリしやすいので、抑揚をしっかりつけるよう意識する必要があります)

    主題は、その映像作品を通して何を訴えたいのか。です。全体を通して一貫性がないと、何が言いたかったのかぼやけてしまいます。ギャルゲーOPムービーにおいては、登場キャラの「可愛さ」を訴えること、これに尽きるでしょう(笑。

    (シリアス系でしたら、お話の伏線を暗喩を使って表現することを主題に置くのも良いですね(´ヮ`)

    とかくムービーの初心者は、演出技巧を見せることが主題になりがちです。(ムービー慣れしてても、余裕がないとそうなりがちです○rz)それはあくまで主題のための演出補助であるべきであって、見せたいものの本質ではないはずです。(技巧にものすごく自信があれば別ですけど(´ヮ`;

    全体を通してこれらのバランスを取るために大事なのが「コンテ」(演出の設計図)です。これを書くことは曲の構成を把握するためにも大事な作業です。

    コンテにも色んな書き方があると思いますが、わたしはExcelを使って縦に小節を取り、演出内容をメモ程度に書き込んでいます(´ヮ` 全体を見渡すことによって、キャラの配分や抑揚の付け方が分かりやすくなります。

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    # by hatsuyuki0422 | 2007-10-17 02:00 | OPムービーの作り方